要町らしいブックカフェ

学校校舎を利用した施設は東京都内にたくさんある。


例えば千代田区の「アーツ千代田3331

千代田区文化芸術プランの重点プロジェクトとして始まったこの場所は

アートギャラリー、オフィス、カフェなどが入居している。

世田谷区の「世田谷ものづくり学校

も素晴らしい。

「産業振興」 「地域交流」 「観光拠点化」 を目標に掲げ、

株式会社ものづくり学校が運営しているこの施設、

世田谷ものづくり学校の案以外にも、病院プランなども

あったそうだが、世田谷区が選んだのは、イデーをキーテナントに

「ギャラリー」「カフェ」「オフィス」が入る総合施設だった。


私たちの住む要町にも

そんな閉校利用施設がある。

みらい館大明」だ!

おや、HPなんかダサくない??

みなさん、心の中で思いましたね。

「これだから豊島区は・・・」とがっかりしたあなたは

まだこの場所の魅力の表層しか理解されていません。

ホットミルクで例えると、上にできた膜だけ食べて「まずい」

と言っているみたいなものです。


ここからこの町のディープな魅力です。

まずこの施設は行政委託先を探すところから始まった施設ではないんです。

卒業生・PTA関係者・近隣の町会の人たちが

「この小学校をなくしたくない」と動き出したことがはじまりなのです。

現在は卒業生・PTA関係者・近隣の町会の人たちで構成された

「NPO法人いけぶくろ大明」が運営管理を行っています。

掃除、メンテナンスなどは自分たちで極力行い、

公的な補助金を受けずに自主運営しています!

(豊島区のバックアップはありますよ)


今日はその中でも気軽に誰でも入ることができる場所

「みらい館大明ブックカフェ」についてご紹介します!

ブックカフェは

もともと図書室だった場所を自分たちでカフェに作り変えたという

これまた一風変わったカフェです。

今日はブックカフェの方に話をうかがい…


なぁんてかしこまっちゃったのですが

このブックカフェの方が何をかくそうこのサイトの管理人のそうまくん。

そうまくんについてはこちらから


彼は生まれも育ちも要町、根っからの地元っ子でもあります。

まずはブックカフェについて話してもらいましょう。


「どんな人でも気軽に来ることができるブックカフェです。

カフェとは言っていますが、

写真の通りセルフサービスで1杯50円のドリンクをご用意しているだけです。

飲食物の持ち込みも大丈夫です。

もちろんWiFiも完備しているので

お仕事をされている方もいます。

要するに、飲み食いできておしゃべりができて作業もできる。

地域の人のための"よろず集会所"みたいな場所です。

本もだいたい地域の人からの寄贈なんですよ!

漫画から豊島区や池袋モンパルナスの資料本まで幅広く揃っています。」

なんという寛容な空間でしょう。

まるで要町の町そのもの。


この木のような象徴的な本棚は地元大工さんのてづくりです。

「ブックカフェとして解放しているだけではありません。

例えばコーディネーターの中にはLGBTに取り組んでいる子がいるんですが

LGBTs(性的マイノリティ)の人たちが安心して過ごしていけるように、

ブックカフェ内でコーナーを作成したりイベントをしたりしています。

そのほかにも子供と一緒に映画を作ったり

様々なイベントを主催しています。」

※LGBTとは


なるほど。

ちなみにそうまくんもコーディネーターのひとり。

コーディネーターは、ブックカフェの受付だけではなく

「ブックカフェで何かやりたい!」

「ブックカフェと何かやりたい!」

という町の人と一緒に企画をすすめたり

相談に乗ってくれたりするそうです。


「僕はもともと広告系の会社にいたんです。

だけど、これでいいのかなって、

全然良いと思っていない商品を広告したりイベントしたりするだけで

いいのかなって思いました。

僕が僕の人生の中で一番よく知っているもの

お世話になったもののために何かできることはないかなと。

そこでこの場所に出会ったんです。

今僕はこの場所で働きながら

保育士の資格取得目指して頑張っています。

子供も好きなので。」

そんなふうに語るそうまくんはなんだか頼もしい地元の青年だな。

この場所は地元の人の愛で成り立っているんだなと

改めて痛感。


みなさん。

そうまくんは目つきこそ悪いですが、非常に真面目な好青年です。

安心して話しかけてみてくださいね。


ギロッ


《詳細》

火曜・水曜・木曜・土曜・日曜オープン

平日16:00-20:00 土日13:00-18:00


ブックカフェのブログ

みらい館大明について

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